沖縄100K、走ってきました。~第2回沖縄100Kウルトラマラソンレポート~

みなさま御機嫌いかがでしょうか.
歌って走るシンガーソングランナーのluki(ルキ)です。

先日、第2回沖縄100Kウルトラマラソンを走ってきました。
私は昨年も出場しましたので2年目になります。

沖縄本島の南部を巡るこちらのレースですが、美しい絶景を楽しみながらもハードな坂が組み込まれ、なかなか走りがいのあるコースです。

当日は12月17日の朝5時、与那古浜公園がスタートでした。
昨年も夜明け前は寒かったのですが、なんだかそれよりも寒いような気がました。寒波到来?寒い沖縄を体験できるのはある意味、貴重といえなくもないです。
アナウンスでは強風が予想されるとのこと。
3時半頃から暗い公園に集ったランナーは、寒くて1分でも早くスタートしたいという感じでした。

しかし走り出してしまえば問題なく、むしろちょうどいいくらいの涼しさです。
私の住んでいる東京の12月の朝は1℃や2℃の指先が凍えてしまうくらいなので、15℃程度で走れるなら楽勝です。
夜明けは7時半頃ということでスタートして2時間以上は真っ暗でした。配布されたハンディライトで足元を照らしながら進みます。

暗い中で海岸線をまっすぐに走るポイントは、結構シュールです。波の音は聞えるのに薄らぼんやりと海が見える程度。あと30分遅く走れば美しい景色を堪能できそうですが、レースゆえ諦めます。というか、こういうところは無粋なマラソンとかではなく、素敵なひととデートで歩くべきだと心の底から思いました(笑)。哀しい我が人生を振り返りつつも先へ向かいます。

白々と空が明るくなってくると、迫力のサトウキビ畑が登場したり牛に遭遇したりで和やかな空気です。風の向きのせいなのか、昨年は感じなかった牧場っぽい匂いがずっとしていました。

奥武島を経由して糸満市役所で折り返します。
ただアナウンス通りの強風(風速10m)は度々現れて苦戦しました。
私は長細い体系ゆえに向かい風だと推進力がいまいち出せません。
前傾姿勢で風に体重を預け支えてもらう走り方にしましたが、スピードは上がらず頑張れば体力を奪われる感じでした。

個人的には自己ベスト(100km 9時間55分)更新を狙っていたので、1kmあたり5分40秒から45秒にまとめるつもりでした。
スタート時から周囲には抜かれまくりましたが、ペースは維持していました。
また後半の激坂に備え、前半の下りで若干の保険を作れたらと目論んでもいました。
しかし風で奪われた体力に不安を覚えます。

50kmの折り返しまで給水・給食エイドには立ち寄りませんでした。前日からのウォーターローディング効果と手持ちのボトル&ジェルで充分でした。もちろんトイレにも行きません。

写真のポーチは実際に当日使用したものです。オルガニックジェルの3本刺しです!

これは結局自分では使用しませんでした。コース上で止まってストレッチしている方やエネルギー切れのランナーさんに配っていたらあっという間に無くなってしまいました。
「これ効きますよ。ぜひお試しください」
と言ってお渡しするととても喜ばれました。

「凄く効きました!あれからまた走れました」
と後からお声をいただけたりして、オルガニック・アンバサダー冥利に尽きます。

さてレース後半ですが、覚悟していた通りに上り坂が続きました。
78km辺りの坂が一番キツいと記憶していましたので、その前の60km辺りでひとつ任務があります。

あまり口にすべきかわからないのですが、私は女子ウィークの真っ最中でした。さすがに10時間近くそのままは宜しくないと思われます。
100km程度なら走りっ放しにしたい気分でも、不測の事態を防ぐ為には一度はトイレ休憩すべきだろうと考え、道の駅みたいなショッピングセンターに立ち寄りました。

その後は坂と強風に立ち向かいながら、どうにでもなれという気分で進みました。
やはりペースは落ちてしまいます。それと同時に胃腸の不具合まではいかなくても、エネルギージェルを摂取するのが億劫になってきました。
私はランパンの左右に違う味のジェルボトルを仕込んでいるのですが、折り返しからのボトルのひとつが相当ダメな味で吐きそうです。

普段は大丈夫な味なので、疲労から受け付けなくなったのだと思います。持参していた胃腸薬を飲んだ方がいいのだろうなと思いつつ、全てが面倒になってそのままにしました。
そんな訳で片方だけのジェルを頼りに頑張ることに。

手持ち給水ボトルも底を尽いたので後半エイドでは水をいただきました。スポーツドリンクの味が苦手な為、

水と電解質カプセル摂取というやり方です。
でも聞くところによると、エイドのスポドリは人工甘味料の低糖質ものだったらしいので取らなくて正解でした。

ダイエット中ならまだしも、ウルトラマラソン中に糖質制限する意味は皆無です(笑)。

それじゃなくても糖質はかなり足りなくなっていますので。

85km地点では念願の絶景、ニライカナイ大橋がやってきます。ここはエメラルドグリーンの海岸が見渡せる上に緩い下り坂が長く続くという、まさに気持ちいい飛ばしポイントなのです。昨年は疲労からスピードが出せなかった記憶があります。今回はここを目標にしてきたので飛ばせました。幾人も抜いて進めました。

けれどそこからの15kmが意外に長いのです。
いいかげん走るのに飽きてきます。
90km、95km、と進むのが非常に長く感じられ荒んだ気分になります。
私など世界に必要のない人間だ、無駄に生きてしまったよ、誰も幸せにできないのに明日が来るのか、などとスーパーネガティブな心境にまでなります。

そしてゴールは突然やってきました。
数度出場したウルトラはいつもそうなのですが、ゴールは事故のようにやってきます。
ですので、やったー!という爽快さより、あれ?終わったの?という変な感じなのです。私的には、もうツラいから棄権したいんですけど、という敗北感と挫折感でいっぱいです。
ああ、もう走らないでいいのね、と実感するまでに5分はかかります。

記録は10時間16分、女子総合5位、年代別1位でした。

残念ながら自己ベストは更新できませんでしたが、また次回の楽しみになりました。
次のレースはまだエントリーしていません。
どの大会に挑戦するか、じっくり考えたいと思いました。

最後にインフォメーションをさせてください。
3rdフルアルバム『その瞬間、見えた風景』は好評発売中です。
また毎週木曜日25時は、bayfmラジオにて“lukiシンガーソングランナー”の放送がございます。ランニングの話、映画の話など盛りだくさんでお送りしております。
諸々詳細は、http://lukirock.com までどうぞ。
ではまたお目にかかれる日まで!

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