東北みやぎ復興マラソン2017を走ってきました!

こんにちは。シンガーソングランナーのluki(ルキ)です。
ご報告が遅れましたが、10月1日(日)に東北・みやぎ復興マラソン2017に参加してまいりました!

自分にとっては人生3度目のフルマラソンレースです。
参加を決めたのは今年の2月頃でした。
あの東日本大震災の被害が大きかった宮城県で開催されると聞き、これは是非とも行かなければという衝動に駆られました。

シンガーソングランナーだと公言しておりますが、実はレースというものが私はとても苦手です。
競い合うこととか、順位とか、制限時間とか、考えるだけで胃が痛くなってしまうのです。ですから走り初めて2年くらいはひたすら一人で走っていました。“一人フルマラソン”と称し、皇居周回を8周と少しの距離(ちょうど42、195km)を走ることで満足していました。

そんな軟弱な私ですので、大会にエントリーするのは非常に重大な決断です。それでも東北・みやぎ復興マラソンは参加しなければならないと思ったのです。
現在も日本中で自然災害の被害にあう地域はあって、そんなニュースを聞くたびに何かしたいし力になりたいという気持ちになるのですが、実際にできることや本当にお役にたてることがわからない、というのが正直な思いでした。
愚かな自分がやりそうな、見当違いのボランティアなどしてしまうのが怖いのです。でも復興マラソンと銘を打つレースなら、参加するのは間違いではないだろうと思えます。少なくとも被災された方々にとってご迷惑ではないのだろうと想像しました。

そして迎えたレース前日。
夕方に仙台へ入りました。震災前に来たことは数度あるけれど、その後はお邪魔する機会のなかった場所です。仙台駅付近は便利で洗練された都会です。
そして駅からホテルまでタクシーに乗りました。その車中で運転手さんに、
「私、東京から明日の復興マラソンに来たんです。仙台、とても綺麗ですね。復興は進んでいますか?」
と話しかけてみると、
「いや〜、まだまだだね。駅辺りだけ見るとすっかり元通りに思われるけど、海側は酷いよ。お金ある人は家建てたり、親戚のとこ引っ越したりしたけどね、そうでもない人は未だに仮設にいるよ。もう6年半にもなるのにね。奥さんと子供が流されちゃってウツになって自殺した人もいるよ。」
とおっしゃいます。そして、
「でも遠くからありがとう。こっちの様子見てってね。ちょうど新米も美味しい時期だからたくさん食べてって」
と。

ホテルに到着して考えてしまいました。
レース前夜に思い悩むのは決して正しくないと知っていますが、やはり今回は例外である、そう感じました。
ランナーとしてやるべきこと、それはそのときのベストを尽くすことです。
タイム的なベストもあるだろうし、楽しむというベストも、老化に抗うというベストもあるかもしれません。
自分にとって明日のベストは何だろう?
当初の目標はあわよくば自己ベストタイムの更新でした。その為にはペースを死守して走ることはマストです。
それって今回のテーマとして正しいのだろうか。そんな疑問が生まれました。
結局、答えは出ないまま当日を迎えました。

広い会場には全国から15,000人を超えるランナーが集まり圧巻の風景でした。聞くとその60%が他県からの参加で、それはマラソン大会としては珍しいとのこと。
やはり復興に少しでも関わりたいという思いが集結したのでしょう。

スタート直前に私の心も決まりました。今日は全ての応援に応える、なるべくたくさんの人と交流し温かい空気を生む、それを自分のミッションとしてベストを尽くそうと。後悔する今日にはしないと。

コースは市全体の約48%が浸水したという沿岸部の岩波市、美しいビーチが広がる地域だった亘理町、現在は災害危険区域になった閖上地区のある名取市を走ります。
どこも整備の行き届いた道路で、美しいコースでした。

18km付近は海岸沿いでストレートに進みます。以前はこの海を見ながら周回するフルのレースもあったと地元の方に聞きました。けれど今は高い防波堤が建てられ何もみえません。かすかに海の匂いがするのと、浜辺らしい植物が育っているくらいの景色です。
少しヘタってくる20km地点で、いつものオルガニックジェルも入れて体力を保持します。チアシードのつぶつぶで元気になりました!
後半はいきなり無風状態になり苦戦しました。腕や脚の汗が塩になってザラザラします。
風が戻ってきたのは38km地点辺り。強力な向かい風です。けれど暑いより助かります。
言い忘れましたが、基本このコースに日陰はありません。何しろ津波の甚大な被害を受けた被災地です。高い木も建物にはなかなか出会うことがありません。この日は快晴で気温は23℃ほどでしたので、走るには若干暑い感じです。直射日光から逃れるポイントがなくて、後半は歩いてしまうランナーが激増しました。

私は歩く誘惑には打ち勝ち、ゴールまでの長い道のりをなんとか走り終えました。
タイムは3時間35分、種目別8位。自分のワースト記録でした(笑)
そしてスタート時に決めたミッションの遂行具合ですが、80%は達成できたと思います。
沿道の方々とハイタッチをした数は過去最高記録(自分比)、「こんにちは!ありがとう!頑張ります!」と叫び過ぎて喉が枯れました。
車椅子で出てきてくださるご高齢の方もいらして、震災を体験されたことを思うと胸が痛くなりました。
元気な子供たちの声援も本当に可愛くて嬉しかったです。励ますつもりが、かえってパワーをいただいているような感じでした。
果たしてここで走って良かったのだろうか、そのことはわかりません。完全な自己満足かもしれません。
でも何もなければ出会えなかった人たちと、繋がることができた素敵なひと時で、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そういえば、フルマラソンって42,195kmだったはずですが、私の時計では42,400kmでした。それだけ迂回して誰かと交流していたということですね。ちょっとしたプラスの距離が大事な宝物になりました。

最後に私lukiのインフォメーションをさせてください。
3rdフルアルバム『その瞬間、見えた風景』好評発売中です。
また毎週木曜日25時は、bayfmラジオにて“lukiシンガーソングランナー”の放送がございます。ランニングの話、映画の話など盛りだくさんでお送りしております。
諸々詳細は、lukirock.comまでどうぞ。
ではまたお目にかかれる日まで!

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